「WiMAX 2+を利用しているけれど、電波が弱くて動画が止まる…」

「ルーターを設置した部屋から離れると、電波が悪くなって使えない!」

そんなユーザーの電波環境改善に一役買いそうな、UQ宅内アンテナ。

「環境改善」って良いことのように思えますが、実は注意点も多いんです!

UQ宅内アンテナってどんなもの?

UQ宅内アンテナとは、自宅に設置する小型のWiMAX 2+基地局のこと。

UQコミュニケーションズが2017年1月30日から受付をスタートしたサービスです。

「とくとくBB」など、UQ以外の事業者とWiMAX 2+サービスの契約をしている人も利用できます。

例えば、自宅がWiMAX 2+の基地局から遠く離れていて、電波が弱い場合。

こういったとき、自宅にUQ宅内アンテナを設置することで、電波環境の改善が見込めます。

UQ宅内アンテナの設置条件

UQ宅内アンテナを設置したい場合、次の2つの条件を満たす必要があります。

  • WiMAX 2+サービスを契約している(UQコミュニケーションズまたはMVNO)
  • 「auひかり」または「auひかり ちゅら」を契約している

自宅にアンテナを設置すると言っても、ただアンテナ機器を置けばいいわけではありません。

宅内アンテナは固定回線網と接続する必要があるためです。

そのため、自宅に固定回線があることが条件。

その固定回線も何でもいいわけではなく、「auひかり」または「auひかり ちゅら」のいずれかとなっています。

また宅内アンテナを利用する際はGPS受信機の設置も必要。

これは宅内アンテナがGPS衛星の電波とシステム同期をする必要があるためです。

なお、GPS受信機の設置については、専門の業者が実施してくれます。

UQ宅内アンテナの提供料金

UQ宅内アンテナの利用料金などは、次のとおりとなっています。

  • 初期費用および工事費:無料
  • 月額利用料:無料
  • 契約解除の違約金等:なし
  • 最低利用期間:なし

UQ宅内アンテナの利用にあたっては、一切料金はかからないということになります。

UQ宅内アンテナ利用の注意点4つ

料金もかからなくて、自宅内の電波環境改善ができる!

なんだかとてもお得なように見えますが、注意点もあります。

1.固定回線が必要

設置条件にも書いた通り、UQ宅内アンテナ設置には固定回線が必要。

それも「auひかり」または「auひかり ちゅら」のいずれかでなければなりません。

既に自宅にこれらの回線を引いていれば良いのですが、そうでない場合は固定回線を引くところからスタート。

auひかりはフレッツ光ほど利用エリアも広くなく、初期工事費もかかります。

「自宅の固定回線代わりにWiMAXを使っている」

そんな人には、UQ宅内アンテナははっきり言って不向きです。

2.宅内アンテナ経由の通信は、通常の通信同様にカウントされる

通常、固定回線には通信量の制限がありません。

そのため自宅の固定回線に無線LANルーターを繋げておけば、スマホなどデータ通信量を気にせず楽しむことができます。

UQ宅内アンテナも無線LANルーター同様、固定回線に接続して利用。

そのため、UQ宅内アンテナ経由の通信はカウントフリーになるのでは?と思いがち。

しかし実際はUQ宅内アンテナを経由していても、通常の通信と同じようにカウントされてしまいます。

UQ宅内アンテナは、あくまでも「WiMAX 2+の電波環境を改善させるため」のもの。

固定回線に接続していても、利用するのはWiMAX 2+の電波なのです。

使いすぎると速度制限(3日で10GB)にひっかかってしまうこともあるので、注意が必要です。

3.宅内アンテナ設置=基地局のひとつになる

「電波環境改善」と簡単に考えてしまいますが、アンテナを設置することは基地局を設置するのと同じ。

基地局は電波法に規定される無線局に該当します。

そのため、UQ宅内アンテナを自宅に設置するとあなたはその「運用者」になり、総務省へ届け出なければなりません。

もちろん、こうした届け出などはUQコミュニケーションズの方で行ってくれます。

手続きに関する煩わしさはないものの、運用にあたっては多少の制約が生じます。

  • UQ宅内アンテナの運用は、UQの指示の基、行う必要がある
  • アンテナは同一居室内での軽微な移動はできるが、勝手に別室へ移動するようなことはNG
  • 別室へ移動させたい場合は、事前にUQに相談する必要がある
  • UQ宅内アンテナ接続回線以外に接続するのはNG
  • UQ宅内アンテナの操作(コンセントの抜き差しおよびUQの指示によるもの)は、運用人のみ行える
  • UQ宅内アンテナの蓋を開けたり、改造したりするのはNG

これらは電波法によって定められているもの。

もし、電波法に違反するような行為を行った場合は、利用停止となることもあります。

4,解除後は機器の返却が必須

UQ宅内アンテナは、UQコミュニケーションズが設置者に無償で貸与するもの。

契約解除後はUQコミュニケーションズへ返却しなければなりません。

もし利用中に破損や紛失したりして返却が難しくなった場合は、23,000円の違約金が発生。

取扱いには十分注意してください。

auひかりユーザーにとっては有用なUQ宅内アンテナ

日ごろから「もう少しWiMAXの電波が良くなれば…」なんて思っている人には、朗報のような宅内アンテナ。

しかし設置条件や運用方法を見ると、残念ながら「手軽に使える」ものではなさそう。

そもそも、WiMAXのサービスを展開しているUQコミュニケーションズは、KDDI系列の会社。

接続する固定回線が「auひかり」や「auひかり ちゅら」に限定されるのも、仕方のないことかもしれません。

すでにWiMAXとこれらの固定回線サービスを併用している人にとっては、自宅の電波環境を改善する良いチャンスです。

最低利用期間や違約金も不要なので、一度お試しで使ってみるのも良いかもしれません。