インターネットの通信速度は、利用者数やデータ量、設備のスペックなどによって大きく変動します。

広告などで目にする「下り最大〇〇Mbps」といった数字は、あくまでもベストエフォード(理論上で最大)の数字なのです。

では、光回線と無線式の通信速度って、実際のところどれくらいになるのでしょうか。

フレット光・WiMAX・LTEの通信速度の実測テスト

実際にフレッツ光・WiMAX・LTEで速度テストを行いました。

計測機:iPhone6
計測アプリ:某大手企業の計測アプリ

測定日:平日6時〜翌2時(1時間に3回測定した平均値)
測定場所:東京都世田谷区

【WiMAX・フレッツ光・格安SIMの速度比較】

WiMAX・フレッツ光・格安SIMの速度比較
※当社実測。測定環境によって実測値は変化します。あくまで参考値と考えて下さい。

結果は、なんとWiMAXが常に一番安定して早いということに!

特にフレッツ光が混雑する夜のピーク時間帯(21〜23時)は、
フレッツ光:5Mbps前後
WiMAX:40Mbps前後

WiMAXは、光回線や格安SIMのように数Mbpsまで落ちる時間帯はありません。

ただしWiMAXは無線式なので、電波環境によって速度は変化します。
そのため、この結果はあくまでも参考値。

それでも電波環境さえよければ、フレッツ光に負けない速度が安定して出るといえそうです。

なお、WiMAXの利用料金はプロバイダによって異なり、さらに各社が毎月料金を変更します。
基本的に2年契約なので、2年単位で契約するイメージ。

プロバイダによって異なるのは料金だけで、つながりやすさや通信速度はどのプロバイダも同じ。

そのためWiMAXを選ぶ際は月額料金やキャシュバックを含めて、2年間の総額でプロバイダを決める、という方法がオススメです。

最安値はこちらを参考に
WiMAX主要8社を2年総額で比較

WiMAXとLTEの速度

通信速度が速くなっている

携帯電話やスマートフォンの通信速度は、3GからLTE、4Gへと通信技術が進化するにつれて、どんどん速くなってきています。

これはWiMAXなどの無線式インターネットで特に急激な変化が。

無線通信の下り(ダウンロード時)の通信速度は
2012年
LTE:最大75Mbps
WiMAX:最大40Mbps

2015年
LTE:最大225Mbps
WiMAX:最大220Mbps

2017年3月時点
LTE:最大682Mbps(ドコモN-01J)
WiMAX:最大440Mbps(W04、WX03、L01)

わずか5年の間に、飛躍的に通信速度は速くなっています。

実際の速度は落ちる

最大値では光回線に近づいてきた無線通信の速度ですが、実際は次の2つの要素で低下します。

  • 時間帯(利用者の混雑具合)
  • 場所(電波通信環境)

この速度低下もWiMAXとLTEで違います。

WiMAXとLTEの違い

無線式のインターネットは、

  • 携帯電話やスマホと同じLTE方式
  • 独自回線を利用したWiMAX

に分かれます。

LTE(大手キャリア)は安定しているけど高額

LTE方式のサービスを提供している事業者のうち、ドコモやソフトバンクといった大手キャリア(MNO)は、速度が大きく変わらず、比較的安定して利用することができます。

ただデメリットとして、MNOの場合は月額料金が高額になる点が。
スマホなどと合わせると月額料金が1万円を超えてしまうことも多いため、通信費が割高になってしまいます。

ドコモでは全国1500地点の実行速度計測結果をOS別に公表しています。
Androidの実効速度:97〜162Mbps
iOSの実行速度:88〜146Mbps

ただしドコモの発表も注意が必要。
測定時間が、平日の12時台や18時以降の時間を避けているためです。
一番混雑する時間帯は発表より遅くなると考えましょう。

LTE(格安SIM)は不安定だけど安い

格安SIM(MVNO)は月額料金が割安。

データ容量にもよりますが、例えばDMMモバイルのデータSIMでは、10GBでも月額2,190円とお得です。

ですが、格安SIMのデメリットは時間帯によって通信速度が大きく変動すること。

特に昼休み(12時〜13時)や夜間といった利用者が増える時間帯は、事業者によっては1Mbpsを切ることもあります。

格安SIMは正式に通信速度を計測して発表している会社はありません。
独自に通信速度テストを実施しているメディアなどもありますが、測定時間によって不安定なのであまり参考になりません。

そもそも格安SIM(MVNO)は、
加入者が増えて回線が遅くなる。
対策として回線を増強し、早くなる。
というサイクルを繰り返しています。

今早い会社が、来月も早いとは限りません。
格安SIMでは、混雑時に遅くなるのが仕方ないと考えましょう。

どうしても遅くなるのが我慢できなければWiMAXを使うことをおすすめします。

光回線速度の現実

光回線(フレッツ光)と言えば、下り最大1Gbpsという高速通信と固定回線ゆえの安定した高速通信がメリットです。

もちろん、この下り最大1Gbpsというのは最大値(ベストエフォード)であって、実際は常に1Gbpsの速度が出るわけではありません。

この光回線速度が、最近は遅くなり不安定だという声もあります。
(実際、当社の実測値でも不安定で遅い状況でした。)

ドコモ光のスタートにより契約者数が急増

原因のひとつが、2015年3月にスタートしたドコモ光。

サービススタート時からドコモ光では魅力的なキャンペーンを展開してきました。

例えば、通常は15,000円〜18,000円かかる光回線の新規工事費が無料になったり、ショップによる高額キャッシュバックといった内容です。

他にも、ドコモ利用料が割引になるセット割や、申込窓口も行き慣れたドコモショップであるなど、ドコモユーザーにとっては嬉しいことだらけ。

これまで光回線に興味がなかったような団塊世代の家庭まで、光を利用し始めました。
ドコモ光の契約数はサービス提供開始から9か月で100万件を、1年4か月で200万件を突破しました。

問題はここから。

利用者が急激に増えたからといって、プロバイダも同じようなスピードで設備増強ができるかというと、そうではありません。

結果的に、これまで10人で利用していた設備を、100人で利用するような状況に。
一部のプロバイダは激混み状態になりました。

動画のネット配信も回線負荷に

NetflixやAmazonプライムビデオなどの動画配信サービスも、回線の混雑をさらに加速。
動画はデータ量が飛躍的に大きくなってしまうからです。

1年で国内データ通信量が1.5倍に

結果として、インターネットを通じて送受信される情報量(トラヒック)が、急激に増加しています。

総務省が2017年2月に発表した集計値によると、国内のデータ通信量の合計(総ダウンロードトラヒック)は、
2015年11月:5,423Gbps
2016年11月:8,254Gbps(52.2%増)

【国内の総ダウンロードトラヒック】

国内の総ダウンロードトラヒック

(総務省/2017年2月発表)

たった1年で国内のデータ通信量は1.5倍に。
結果、通信設備が一番弱い部分(主にプロバイダ)で混雑し、夜間は1〜2Mbpsという速度になるプロバイダもでてきています。

時間帯別に見ても、ピークの時間帯(21時〜23時)は、特に顕著に増加しています。

【ダウンロードトラヒックの曜日時間別平均】

トラヒックの曜日時間別平均

(総務省/2017年2月発表)

光回線でも速度制限を始めた

光回線の混雑・負荷の増大といった事態を受け、プロバイダも対策に乗り出しています。

設備を増強するというのはもちろんですが、世界に10社しかない1次サプライヤーの1社であるOCNでさえ、混雑時に限りヘビーユーザーに対して自動的に速度制御などを実施。

「速度制限なしでインターネットが利用できる」と考えられていた光回線ですが、現状は通信速度を制御しないといけない事態に陥っているのです。

夜間ピーク時には1Mbps以下になるプロバイダも

光回線の混雑は、設備の一番遅い部分に影響されます。

光ケーブルががら空きでも、どこか一箇所が混雑して遅くなっていれば、通信速度は一番遅い速度になります。

フレッツ光で今一番混雑している部分は、

  • マンションタイプの光回線
  • プロバイダ(従来式のIPv4)

の2箇所だと言われています。

マンションタイプは他の家の影響が

マンションタイプのフレッツ光では、1棟のマンションで1本の光ケーブルを分けて使っています。

つまり他の家庭が4K動画を見ている場合、光ケーブルが混雑するので、あなたの家の通信速度が落ちます。

フレッツ光のマンションタイプを利用している限り、この問題は解決できません。

解決するためには、フレッツ光ではなくて、他の光回線に変える必要があります。

具体的には、au光、NURO光(関東限定)など。

プロバイダ(IPv4)

光回線とインターネットを繋ぐプロバイダ。

ここも混雑の原因になっています。

「プロバイダを変えたら通信速度が速くなった」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、それだけ通信速度に関係しているのがプロバイダなのです。

とくに従来のIPv4というタイプのプロバイダは、システムの問題でどうしても混雑しがち。

解決するためには、IPv6のプロバイダにすることがおすすめです。

大手のプロバイダは、ほとんどIPv6に対応しています。

まとめ

今回の速度テストの結果から、フレッツ光の速度が実際に落ちていること、無線式のネットでもWiMAXなら十分な速度が出ることがよく分かりました。

無線の通信技術は日々進歩していて、WiMAXでも下り最大440Mbpsに対応するエリアがほぼ全国まで広がりました。

「無線は遅そうだし、ちょっと・・・」という感覚はそろそろ変えて、選択肢の1つとして十分検討できます。

電車の中やフィットネスジムでも動画を楽しむ、そんなライフスタイルを楽しんで下さい。

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