「ネット代節約のためにも光コラボへ乗り換えたい!」
「光コラボで使うのはフレッツ光なんだから、乗り換えたって結局は何も変わらないんだよね?」
フレッツ光ユーザーなら簡単に転用(乗り換えること)ができる、光コラボ。
ただそれだけで転用手続きをしてしまうと、後で後悔することになるかも!?
手続き前に知っておきたい、転用の注意点をまとめてみました。
目次
フレッツ光の「転用」とは
注意点の前に、そもそも「転用」とは何を指すのか、最初に確認しておきましょう。
転用ができるのは、現在既にフレッツ光を利用している人のみ。
フレッツ光ユーザーにはNTTが発行した「お客さまID」や、ひかり電話を利用していれば「ひかり電話番号」などが付与されています。
こうした「お客さまID」や「ひかり電話番号」を変えることなく、光コラボレーション(光コラボ)事業者が提供するサービスに切り替えること。
これを「転用」と呼んでいるのです。
転用の手続きが可能なのは、光コラボ事業者がNTTと同じフレッツ光の通信網を利用しているため。
だからフレッツ光ユーザーは簡単に光コラボ事業者に乗り換えることができるんですね。
転用で変わるコト、変わらないコト
転用手続きをすると、全ての契約が光コラボ事業者になるわけではありません。
フレッツ光には「光アクセスサービス」「ひかり電話」「フレッツテレビ」など、様々な光関連サービスがあります。
しかし、光コラボ事業者は必ずしもこれら全てのサービスを提供しているとは限りません。
そのため、光コラボ事業者が提供していないサービスについては、引き続きNTTと契約・サービスの提供が行われることになっています。
また、フレッツ光契約中に利用していたサービスは、原則としてユーザーからの申し出がない限り転用後も継続されます。
転用の際に気を付けたい注意点
では、実際に転用するとなった時に注意したい点には、どんなものがあるのでしょうか。
今回は特に注意したい6点について、詳しく見ていきます。
1.転用後にフレッツ光に戻る場合は新規扱いとなる
転用の際、最も注意したい点がこれ。
転用した後に再度フレッツ光を利用したい場合、もう一度転用してフレッツ光に戻るなんてことはできません。
この場合は「新規」の扱いとなります。
新規扱いなので、もちろん基本工事費などの費用も発生。
お客さまIDやひかり電話番号も変わってしまいます。
フレッツ光から光コラボへの乗り換えが簡単なので逆もすぐできるだろうと思いがちですが、そうではないので注意してください。
2.光コラボから光コラボへの転用はできない
光コラボからフレッツ光へ転用できないのと同じように、光コラボから光コラボへの転用もできません。
転用はあくまでも、フレッツ光から光コラボ事業者へ切り替えるときのみ有効なもの。
光コラボから別の光コラボへ乗り換えたい場合は、フレッツ光のとき同様に新規扱いとなります。
光コラボでは、フレッツ光のときのように簡単にプロバイダを変更することも難しくなるのです。
3.「お得になるので切り替えを」勧誘電話には要注意!
あなたの家にも「フレッツ光から切り替えるとお得になりますよ!」なんて勧誘の電話、かかってきたことがありませんか?
光コラボを利用するメリットに「フレッツ光と比べて月額料金がお得になる」という点があります。
そのため、勧誘電話の「お得になる」というのはあながち間違いではありません。
しかし、この言葉だけを鵜呑みにして、よく分からないまま転用してしまうのはNG!
転用のことをよく分からないまま手続きしてしまうと、後で困ったことにもなりかねません。
内容をきちんと理解したうえで手続きをするようにしてください。
4.タイプ変更がないか確認する
フレッツ光にはいくつかのタイプがあります。
最新のタイプは上下最大1Gbpsの高速通信ができる「フレッツ 光ネクスト ギガファミリー/ギガマンション スマートタイプ」
下り最大100Mbpsまたは200Mbpsの「フレッツ 光ネクスト ハイスピードタイプ」もあります。
一方、光コラボ事業者が提供しているサービスは、上下最大1Gbpsの通信ができる「ギガファミリー/ギガマンション スマートタイプ」と同等のもの。
そのため、現在このタイプ以外のものを利用している場合は、タイプ変更をしなければならない可能性があります。
タイプを変更する場合は工事が必要になったり(工事費も必要)、場合によってはIDや電話番号が変わることも。
この点については転用手続き前に、乗り換えたい光コラボ事業者に確認しておくと良いでしょう。
5.転用手続きには「転用承認番号」が必要
転用手続きをする際には、NTTに連絡して「転用承認番号」と呼ばれる番号を発行してもらう必要があります。
転用承認番号の発行手続きはNTTのホームページから可能。
番号を発行するにあたって、次の4つのものを準備しておくとスムーズに手続きできます。
- お客さまID、ひかり電話番号もしくは契約者の連絡先電話番号
- 契約者名
- フレッツ光の利用場所住所
- フレッツ光の利用料金支払い方法
転用承認番号の有効期間は発行から15日間。
手続きをしないまま15日経過した場合は、再度NTTで発行手続きをしてください。
なお、転用承認番号の発行をNTT側から依頼することはありません。
「転用承認番号の発行が必要です」といった内容の連絡が来た場合は勧誘の可能性が高いので、注意してください。
6.プロバイダサービスによっては解約料などが発生する可能性あり
光コラボへの乗り換えにあたり、現在利用しているプロバイダとは別の事業者を選ぶこともあるでしょう。
このとき、場合によってはプロバイダサービスの解約料などが発生する可能性も。
利用しているプロバイダやプランに契約期間が設定されていないか、解約後のメールアドレス等の取扱いはどうなるのか、事前に確認しておくことをオススメします。
まとめ
毎月支払うものだからこそ、少しでもネット代を安くしたい!
そう考える私たちにとって、フレッツ光の品質はそのままで月額料金がお得になる光コラボは強い味方とも言えます。
ただ「フレッツ光はそのまま」ですが、光コラボへの転用は実質的に「NTTのフレッツ光を解約する」こと。
このこと十分理解したうえで光コラボへの転用手続きを進めてくださいね。